【解決事例】弁護士の行動力と粘り強い説明により、音信不通の相続人からも同意を得て、遺産分割調停が成立した事例
事案の概要
依頼者は、夫が亡くなったため、夫のきょうだい(甥姪含む)8名との間で、遺産分割の話し合いをすることになりました。
依頼者としては、遺産として土地がありましたので、これを売却して、売却金を法定相続分に応じて相続人で分配するという考えのもと、他の相続人に提案をしていましたが、難色を示す相続人がいたり、数名の相続人と全く連絡がつかなかったりしたことから、困り果ててご相談に来られました。
事件処理
依頼を受けた後、相続人に対して、事情を説明した手紙を郵送しました。比較的早い段階で、5名の相続人からは依頼者の意向について同意するとの回答がありました。
しかし、残りの3名のうち1名は難色を示し、2名とは全く連絡がつかない状況が続きました。
そこで、ラグーンでは遺産分割調停の申立てをしました。そうすると、難色を示していた1名は調停委員からの説明もあってか当方の提案に同意をすることになりました。
ただし、残りの2名については裁判所から書類を送っても、受け取らなかったり、受け取っても出頭しなかったりして、結局、話し合いは進みませんでした。
そこで、ラグーンでは、可能性としては非常に少なかったものの、依頼者から聞いた相手方の性格等をふまえると、直接話をすることができれば進展する余地があるのではないかとの思いもあったため、調査の結果判明していた相続人の住所地に直接訪問をして話をしてみる方法に賭けてみることにしました。
弁護士がご自宅へ直接訪問すると、偶然、相続人の1名と会うことができ、話をすることができました。こちらの事情や考えを粘り強く説明すると、最終的には「検討する」という回答をしてもらうことができました。
結果
その後にあった調停期日では、2名とも出席していただき、当方の提案内容に同意するとの結論になったため、無事、調停成立で解決に至りました。
空振りになるリスクはありましたが、行動力をもって対応をしたことが結果として良い結論になり、依頼者にも満足をしていただくことができました。
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